ハイサイ、こんにちは。

豪州大陸縦断が完結する気配はありませんが、今回はJAL上級会員(JALグローバルクラブ、略称JGC)について紹介したいと思います。

私はネット情報を頼りに2016年に修行してJGC会員になりました。しかし、リアルの友人・知人でJGC会員の人はいません。沖縄は離島も多く、県外へ行くためにも飛行機に乗るので、他府県に比べて飛行機に乗る機会は多いと思います。それなのに上級会員を目指さないなんてもったいない!と思ったので、今回は沖縄在住という視点も加えて、JGC会員になって良かったこと(助けられたこと)を紹介したいと思います。

 

JALグローバルクラブとは

そもそも、JALグローバルクラブとは何なんでしょうか。

JALグローバルクラブ(JGC)は、“格別なサービスをお届けする会員組織”です。フルサービスのエアライン各社がこのような上級会員組織を有しており、JALだとJGC、ANAだとSFC(スーパーフライヤーズカード)になります。一般のマイレージ会員(JMB)と混同されることもありますが、別物(そもそもマイレージ会員でないと、上級会員になれませんが)です。

上級会員のサービスで最も有名なのは空港ラウンジの利用でしょう。JGC会員だと国内外の空港にあるサクララウンジやワンワールド所属航空会社のラウンジを利用することができます。なお、カードラウンジ(那覇空港で言えば1Fにあるラウンジ華)と混同されることもありますが、別物です。制限エリア外にあるカードラウンジとは異なり、保安検査を過ぎた制限エリア内にあるので、搭乗直前までゆっくりできます。

 

那覇空港のサクララウンジ入口。保安検査場を過ぎて左側にあります。

 

JGCのサービス

上級会員のサービスは、大きく分けて5つのサービスがあります。

マイレージ関連のサービス ・初回搭乗ボーナスマイル
・搭乗ごとのボーナスマイル
予約・搭乗時のサービス ・会員専用予約デスク
・予約時の優先キャンセル待ち
・前方座席指定サービス
・専用カウンターでのチェックイン
・空港での優先空席待ち
・JGCエントランス(専用入口)の利用
・ファストセキュリティレーンの利用
・空港での優先搭乗
手荷物に関するサービス ・受託手荷物の無料分がプラス
・受託手荷物が優先的に出てくる
空港ラウンジの利用 ・国内外のサクララウンジの利用
・oneworld加盟航空会社ラウンジの利用
ノベルティ ・バゲッジタグがもらえる
JALオリジナルダイアリーがもらえる

詳細は公式サイトをご覧ください。

 

スポンサーリンク

入会するには

ざっくり言うと、以下の2つの方法があります。

1年間(1〜12月)のあいだに

  • 50,000FLY ONポイント貯める。
  • 50回搭乗する。

このいずれかをクリアすると入会資格が得られます。ポイントか回数かの違いはありますが、要は1年間で飛行機にたくさん搭乗しなければいけません。JALグループ便だけでなく、ワンワールドの航空会社便(ただしJMBのマイル積算対象運賃)でも大丈夫です。

FLY ONポイント(FOP)はマイルと混同されがちですが、マイルとは別に付与されるポイントで、年間50,000ポイントを貯めるとJGCへの入会資格が得られます。

一方、年間50回搭乗しても入会資格を得ることができます。この“回数”というのが重要で、例えば羽田/ニューヨーク間でも1回、那覇/宮古間でも1回となります。50回と聞くと多く感じますが、那覇から宮古に行けば往復で2回なので、年間25回、つまり月に2回ほど宮古に行けば達成となります。そう考えれば、まだ現実的に感じられるのではないでしょうか。

もちろん、飛行機に何度も搭乗しないといけないので、それなりにお金がかかります。しかし、それ以上に得られるメリットが大きいですし、ラウンジでは無料で飲食やシャワーができるので、元はとれます。しかも、一度入会するとJALカード(クレジットカード)を所有している限り会員資格を半永久的に維持できるんです!そのため「修行」をしてまでもJGCを目指す人が後を絶ちません。

JGC修行については他ブログ様でいろいろと考察されているので、詳細はそちらに譲るとして、ここでは私自身がJGC会員になって良かったこと・助けられたことを紹介したいと思います。

 

スポンサーリンク

JGC会員になって良かったこと

台風時の予約変更に強い

ピーク時には毎週のように台風が来る沖縄。今までで「JGC会員で良かった〜」と一番に感じたのは、台風など悪天候時の予約変更です。

悪天候で運航に影響が見込まれる、いわゆる「条件付き運航」になると別便へ変更が可能になります。が、いざ電話をしても回線がパンクしていたり、空港へ行っても大混雑していたりと、変更するにもなかなか大変です。

ところが、JGCには専用の電話番号があるんです!

一般には公表されていない番号なので、比較的かかりやすくなっています。

数年前にホノルルへ行った時も、このサービスに助けられました。ホノルル→関空→那覇という乗り継ぎで帰る予定だったのですが、沖縄は見事に台風。ホノルルのホテルで運航情報をチェックして、搭乗予定だった関空→那覇の便が条件付きになったのを確認した時点でJCG専用番号に国際電話。翌日便に変更してもらいました。JCG専用でも1回目は繋がらず2回目で繋がったので、一般の番号だと全然繋がらなかったかもしれません。

 

大行列に並ばなくて良い

まずは、こちらの写真をご覧ください。昨年の9月の那覇空港です。

 

最後尾が見えません。恐ろしいほど並んでいます。

さきほどの台風の話にも関連しますが、たとえ欠航しなくとも、台風の影響でこのような大行列になる時があります。また、沖縄には多くの観光客が訪れるため、連休など行楽シーズンも那覇空港は大混雑します。

タッチアンドゴーですぐに保安検査場に進むならまだしも、カウンターで荷物を預けたい時など、この大行列に並ぶと考えるとウンザリしますよね。

ところが、JGCには専用のカウンターがあるんです!

こんな行列に並ぶことなくササッと手荷物を預けることが可能です。今まで何度も大行列を見かけていますが、JGCカウンターは並んでいてもせいぜい2〜3人。「並ぶ」というタイムロスを回避できるので、とても助かっています。

 

空港でのラウンジ利用

上級会員といってまず連想するのがラウンジ利用じゃないでしょうか。

JGCだと国内外の空港にあるサクララウンジや、ワンワールド所属航空会社のラウンジを利用することができます。しかも、同行者1名まで入ることができます。

国内線のラウンジにはドリンクバーやおつまみがあって、ビールも飲み放題です!

 

那覇空港のサクララウンジで飲めるのは、もちろんオリオンビール!横の冷蔵庫にはキンキンに冷えたグラスもあるので最高ですね。

 

ビールだけでなく泡盛も置いています。無料で飲み放題ではありますが、飲み過ぎには注意しましょう。

 

また、国際線のラウンジはビュッフェがあってお寿司やカレーが食べ放題です。もちろん無料。ここで食べすぎてしまって機内食が食べられない、というのがよくあるパターンですけどねw

 

成田空港のサクララウンジ入口。この中は、空港の喧騒とは別世界です。

 

サクララウンジ定番のカレー。飛行機も一緒に写してドヤァな写真が撮れます。盛り付けセンスなくてすいません…w

 

海外のサクララウンジでも軽食が置いてます。

フランクフルト空港では“うどんですかい”を食べたんですが、その時はホッとしました。ヨーロッパのパンやチーズも良いんですが、久しぶりに日本的なものを食べると落ち着きます。

しかも、ラウンジ内でシャワーを浴びることもできました。もちろんこれも無料。飛行機に乗る前にゆっくりシャワーを浴びれるのは本当に助かります。

 

優先搭乗

私は窓側に座るのが好きなんですが、通路側の人が先に座っていると、一度立ってもらうので申し訳ない気分になります。ところが、優先搭乗で先に乗ってしまえば通路側の人より先に座れるので、あとはゆっくり離陸を待つだけです。

また、この優先搭乗の真価は、機内持ち込み荷物の収納だと思います。たまに大きな荷物を抱えた人が遅れて搭乗してきて、収納場所が無いと慌ててるのを見ます。しかし、優先搭乗だと先に収納できるので、収納場所の心配は無用になります。

 

預け荷物が優先的に出てくる

あまり知られていないようですが、バゲッジクレームで出てくる預け荷物は優先順位があります。最初に出てくるのはベビーカーです。その次がファーストクラスやJGC会員の荷物、そして一般の荷物です。

荷物が出てくるまで長時間待たずに済むので、これも地味に助かっています。また、JGC会員の荷物はプライオリティタグが付くので、紛失しにくいという話もあります。

 

お願い事・相談事をしやすい

これはJGCのサービスというわけではなく心理的な話なんですが、JALのスタッフに対して、お願い事や相談事をしやすくなります。

以前、日本刀(真剣)を沖縄から県外へ運んだ事がありました。もちろん機内持ち込みはできないので預け入れになるのですが、登録証をJAL側に渡したり、その場で開梱して刀身の確認、そして再度梱包をしなければいけません。

もちろんJGCでなくともやってくれるのですが、観光客で混雑するカウンターで、これをお願いするのは気が引けます。そこで、JGC専用カウンターの出番です。ここだと後ろに並んでいる人がいないので、イレギュラーなお願いをしやすくなります。

 

JGC会員になって悪かったコト

JCG会員になって悪かったこと(デメリット)もあります。それは、ズバリ航空会社に縛られる事です。(そもそも上級会員は、航空会社が顧客を囲い込むという側面がありますしねw)

航空会社はたくさんありますが、JGCのサービスを享受したいため、どうしてもJALグループあるいはワンワールドの航空会社に縛られてしまいます。LCCにはときどき浮気しますけど…w

なかにはANAも上級会員になるダブルホルダーもいますが、薄給の私には無理です…。

 

沖縄県民にもJCGはオススメ

さて、これまでJGC会員になって良かったこと、悪かったことを見てきました。結論としてはデメリット(航空会社に縛られる)を含めてもメリットのほうが遥かに大きいので、沖縄県民にもJGCはオススメです。

また、先ほど挙げた「良かったこと」以外にも、

  • 離島便にJALグループ(JTA、RAC)が多く飛んでいる
  • JGC修行の定番・那覇宮古ピストンやOKA-SINがしやすい

というのがあって、沖縄県民はJGCになるための修行をしやすいし、JGCのメリットを享受しやすいと思います。

ということで、沖縄在住で飛行機によく乗る方はJGC取得をぜひ検討してみてください。空の旅が劇的に変わりますよ!

それでは、今回はこのへんで。

今年ん、またゆたさるぐとぅ、うにげーさびら!
(今年もまたよろしくお願いします)

スポンサーリンク