ハイサイ、こんにちは。
前回の記事では、スチュアート・ハイウェイを走り、途中で山火事(ブッシュファイアー)に遭遇しつつも、ようやくキャサリンに到着しました。街ではまず給油をしたのですが、今回はオーストラリアでの給油方法についての解説と、縦断3,700kmでかかった燃料代を公開します。
旅の概要
基本的な給油の流れ
日本ではガソリンスタンドと言いますがオーストラリアではペトロステーションと言います。ガソリン(Gasoline)はアメリカ英語で、ペトロ(Petrol)はイギリス英語だそうです。
また、日本のガソリンスタンドには有人とセルフがありますが、オーストラリアでは全てセルフになります。
給油の大まかな流れとして
- 駐車する
- 給油口を開けて給油する(日本と違い後払いです)
- 併設のコンビニに入って給油したスタンドの番号を伝える
- 言われた金額を支払う
となっています。
日本とシステムが違うので戸惑いそうですが、給油したペトロステーションでは、全て上記の流れでした。覚えてしまえば問題ありません。
また、窓拭きや洗車用の道具も置いているので、必要ならば使いましょう。
キャサリンで訪れたペトロステーション。奥にコンビニがあります。
入れたい油種のノズルをとって…
トリガーを引けばそのまま給油できます。今回はもちろん満タンで。
すると、日本と同じくメーターが回ります。今回は28.12リッター入って41.20AUD(約3,400円)です。スタンド番号が10番なので、併設のコンビニへ行って、レジで「ナンバーテン!」と言えばそれだけで伝わります。
あとは、普通に支払いするだけです。クレジットカードももちろん対応。
もちろん”入れ逃げ”は厳禁です!
余談1 レシートが必要か聞かれる
レジで支払いをする時、必ずといっていいほど質問されました。英語なのでギョッとしますが、ほぼ100%「レシート要るか?」という内容でした。必要であればイエスと言ってください。
余談2 「ナンバーアイト」は本当だった
”水曜どうでしょう”で大泉さんたちも言っていましたが、「ナンバーエイト」をオージーたちは「ナンバーアイト」と発音します。私もスタンド番号を伝える時に「エイト」と言ったら「アイト」と直されてしまいましたw
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オーストラリアの油種
次に迷うのが油種でしょう。こちらも最初は戸惑いましたが、慣れれば簡単でした。会社によって若干の名称の違いがありますが、数字を見ればわかります。
例えば、先ほどのキャサリンのペトロステーション(ブランドはUnited)だと以下の油種があります。
unleaded 91 | 日本でいうレギュラー。 |
unleaded E10 | レギュラーガソリンにエタノールを10%混合したもので、安くて環境に良い燃料とのこと。古い車は対応していないケースも。 |
premium 95 | 日本でいうハイオク。 |
diesel | ディーゼル。日本でいう軽油。 |
”unleaded”というのは”無鉛の”という意味で、無鉛ガソリンのことです。もっとも現在は無鉛しかないそうですが。
油種の見分け方ですが、各社で若干の名称の違いはありますが、後ろに91、95、98などの数字がついています。これはオクタン価のことで、数字が高いほどノッキング(エンジン内の打撃的な振動)を起こしにくい上等なガソリンとなります。
日本の感覚で言えば、91がレギュラーで、95、98がハイオクとなります。
ちなみに、日本(JIS規格)ではレギュラーガソリンが89以上、ハイオクガソリンが96以上と定められていますが、実際に販売されているのはレギュラーが90〜91、ハイオクが98〜100くらいだそうです。
また、E10というのはエタノールを10%混合したもので、安くて環境に良い燃料とのこと。古い車には対応していないケースもあるそうなのでご注意ください。
何を入れればいいのか
確実なのはレンタカーの明細書を確認することです。油種(Fuel)が書いています。また、給油口裏にもステッカーが貼られていました。
「Ethanol (E10) Fuel Suitable(E10適合)」の表記が。
余談ですが、この旅では基本的にunleaded 91を入れていました。レギュラーで充分だろ的な感じで。ところがブログを書くにあたって改めてレンタカーの明細書を確認すると、小さな字で「unleaded 95」と書いてましたw
まぁ、TOYOTA RAV4の主要諸元表見ても「無鉛レギュラーガソリン」とあるし、全然大丈夫でしたよ。そこまで神経質にならなくても良さそうです。
車のことは詳しくないですけど、ハイオク車にレギュラー入れても燃費が下がるくらいで、レギュラーとハイオクを混ぜても大丈夫だそうです。
E10を混ぜても良いのか
キャサリンではE10を入れたのですが、次のペトロステーションではE10がありませんでした。
一瞬「あれ?混ぜていいの?」というのが頭をよぎりましたが、結果、問題ありませんでした。ガソリンにエタノールを10%配合したものなので、エタノール濃度が薄くなる程度なのかな?
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その他もろもろ
一度だけ「ポンプ故障中、Premiumを使ってね」に遭遇しました。
もう少しで給油できると思っていても、想定外の事態も起こり得るので、なるべくこまめに給油しましょう。
あと、使うことはありませんでしたが、深夜も対応している支払い機(?)もありました。
オーストラリア大陸縦断にかかった燃料代
さて、気になるのがオーストラリア大陸縦断3,700kmにかかった燃料代です。
縦断での全ての給油を一覧にしてみました。
日付 | 地点 | リッター | AUD | 引き落し額 |
4月28日 | Katherine | 28.12 | $41.20 | ¥3,482 |
4月29日 | Daly Waters | (記録忘れ) | ¥3,575 | |
Pamayu | 22.78 | $40.30 | ¥3,405 | |
Tennant Creek | 15.29 | $24.45 | ¥2,066 | |
Ti-Tree | 27.12 | $46.10 | ¥3,896 | |
4月30日 | Hugh | 24.69 | $42.22 | ¥3,596 |
Erldunda | 8.55 | $16.58 | ¥1,398 | |
5月1日 | Yulara | (記録忘れ) | ¥4,292 | |
Erldunda | 25.41 | $49.27 | ¥4,160 | |
Marla | 21.11 | $35.23 | ¥2,974 | |
5月2日 | Coober Pedy | (記録忘れ) | ¥2,534 | |
Glendambo | 17.51 | $28.00 | ¥2,364 | |
5月3日 | Port Augusta | 24.60 | $35.15 | ¥2,965 |
Adelaide | 22.66 | $29.44 | ¥2,484 | |
合計 | ¥43,191 |
気になるそのお値段は…総額43,191円でした!高いのか安いのかわからないw
なお、引き落し額ベースで単価を出すと、1リットルあたり110円〜160円になります。
160円と高額なのはウルル(エアーズロック)への分岐地点となるエルデュンダです。あの陸の孤島みたいなところで160円と考えると、そんなもんなのかなと思います。
ペトロステーションのある風景
思えば今回の旅ではたくさんのペトロステーションに行きました。
砂漠の真ん中にポツンとあると思えば、地元の子どもたちが元気に遊んでいたり。道中の集落がペトロステーション(補給地点)を中心に発展していった感じも見えて面白かったです。
FF15に出てきそうなペトロステーション。
夜のペトロステーション。アボリジニの人の溜まり場になっていました。
レトロなスタンド。
お菓子の誘惑。
朝日を背に。
浮かび上がるシェルのロゴ。
砂漠の街のペトロステーション。
砂埃のステーション。
地の果てみたいな景色。
雨の給油所。
それでは、今回はここまで。次回はキャサリンのホテル編です!
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