ハイサイ、こんにちは。
豪州大陸縦断3日目。スチュアート・ハイウェイから横道に逸れ、260kmほど走ってようやくウルル(エアーズロック)へ到着しました。ウルルへはツアーで行く人が多いようですが、我々はレンタカーで行ってみました。
旅の概要
ウルルとは
ウルルは、オーストラリアにある世界で2番目に大きな一枚岩です。(ちなみに1番は同じオーストラリアにあるマウント・オーガスタス)
ウルルという名称は日本ではあまり馴染みがないですが、いわゆるエアーズロックのことです。エアーズロックという名称はイギリスの探検隊が付けたもので、先住民であるアナング族はこの地域をウルルと呼んでいました。近年では、彼らの呼称を尊重し、ウルルを正式名称としています。
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ユーラーラ付近からでも見える
スチュアート・ハイウェイからラセター・ハイウェイに曲がり、ひたすら西進します。Googleマップを見ながら「あのへんに見えるはず!」と、ウルルとの邂逅を今か今かと待ちます。
そして、カーブを曲がるとついに見えてきました!圧倒的な存在感!
ユーラーラに差し掛かる付近から見えるようになります。この写真を撮った付近からウルルまで直線距離で13kmほど離れているのですが、この大きさ!
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料金所でチケット購入
ウルル付近はウルル=カタ・ジュタ国立公園という公園になっています。そのため、ウルルに近付くにはチケットが必要になります。
チケットはユーラーラからウルル方面へ南下したところにある料金所で購入することができます。このチケットで、ウルルのほか、30kmほど離れた場所にあるカタ・ジュタ(マウント・オルガ)も見学できます。
なお、チケットは3日間有効です。再入園する際に必要になりますので、無くさないようにご注意ください。
チケット詳細
大人(16歳以上) | 25AUD(約2,090円) |
家族(大人2名と子ども2名以上) | 65AUD(約5,440円) |
子ども(5-15歳) | 12.5AUD(約1,050円) |
子ども(0-4歳) | 無料 |
※チケットは3日間有効。
料金所場所
チケットを購入し、国立公園に入園しました。ウルルが次第に大きくなってきます。
夕暮れなら遠くのビューポイントもオススメ
料金所から20kmほど走ったところにウルル・サンセット・ビューイング・エリアというビューポイントがあります。駐車場があってゆっくり眺める事ができるようになっています。
料金所とウルルの中間地点にあるので、立ち寄ってみることにしました。
ビューポイントで撮った写真がこちら。ウルルと言えばコレ!ってほど定番な写真が撮れました。ちょっと雲の影が落ちているのが残念。
このビューポイントは「サンセット」と名付けられているように、ウルルのちょうど西側にあり、夕暮れ時は太陽が当たって順光になります。タイミングが合えば真っ赤に燃えるウルルを撮影できるそうです。
せっかくなので、もっと近くまで行ってみます。写真ではなかなか伝わらないですが、存在感に圧倒されます。
あまりにも巨大なので、車で走っていても全然動かないんですよね。ドライブしていて月が動かないのと同じ感覚です。車から見ていると、この世のものと思えなくて、なんだかCGにも見えてきます。空にコピペで貼った感じw
ウォーキング・トラックス
周囲を適当にドライブしていると、ウォーキング・トラックス(散策コース)の入口があったので、下車してみることに。
降りたところはコースの中間地点だったようです。見ると、5つのコースがありました。
MALA WALK | 難易度★ 往復2km 1.5時間 車椅子可 |
KUNIYA WALK | 難易度★ 往復1km 45分 車椅子可 |
LUNGKATA WALK | 難易度★★ 往復4km 1.5時間 |
LIRU WALK | 難易度★★ 往復4km 1.5時間 |
BASE WALK | 難易度★★★ 一周10.6km 3.5時間 |
パノラマじゃないと全体が写りません。見る方向によって印象が全然違いますね。
ここはコースの途中だったので、始点となっている登山口に行ってみることにしました。
登山口に到着
こちらが登山口(Mala Carpark)です。行った時には時間が過ぎていたので閉鎖されていましたが、登山するには、こちらが入口となります。
場所はこちら。
登山口からウルルを見上げると、岩肌に登山用チェーンが張られているのが見えます。少し痛々しいですね…。
登山はオススメしません
現状では登山可能ですが、ウルル登山は2019年10月26日から禁止されます。その理由はアナング族にとって聖地だからです。
【詳しくはコチラ】
登山口にある案内板には「登らないで下さい」と書かれています。
2018年現在、まだ登山可能なのですが、個人的にはオススメしません。その理由はもちろん聖地だからです。
例えば近年、福岡の「神宿る島」沖ノ島が世界遺産に登録されましたが、その島に外国から大勢の観光客が訪れて登山するようなもんです。地元の人からすれば良い気分はしません。
それはウルルも同じです。地元(アナング族)からすれば聖地なので、それを尊重すれば、登ってほしくないなと思います。
一応、案内板には登山可能な時間帯が書かれています。
閉鎖時間
- 夜間
- 朝8時以降の閉鎖時間は以下の通り
12〜1月 | 8:00〜6:30(6:30〜8:00が開放) |
2月 | 8:00〜7:00(7:00〜8:00が開放) |
3〜9月 | 17:00〜7:00(7:00〜17:00が開放) |
10〜11月 | 17:00〜6:30(6:30〜17:00が開放) |
以下の場合も閉鎖
- 強風(山頂の風速が25ノット=13m以上になった場合)
- 降雨(3時間以内に20%を超える雨の可能性がある場合)
- 岩肌が濡れている(岩の表面の20%以上が濡れている場合)
- 雷雨(3時間以内に雷雨の確率が5%を超える場合)
- 岩に雲がかかっている
- 高温(36℃以上)
- 救助活動時
- 伝統的所有者からの要請
天候の条件も厳しいので、閉鎖されている時も多いそうです。あまり期待せず行ったほうが良いかと思います。(そもそも登山自体をオススメしませんが)
MALA WALKを散策
登山しない代わりに、周囲を散策することができます。
せっかく来たので10kmの一周コース、と行きたいところですが、日没も迫っているので一番短いMALA WALKを歩くことにしました。
時間も遅いので我々以外、誰も歩いていません。
コースは綺麗に整備されていて、車椅子でもまわることができます。
途中、アナング族による壁画もありました。いつの時代のものかわかりませんが、こんなのを間近で見れるなんて貴重です。
解説板も充実しています。
聖地なので撮影禁止の場所もありました。うっかり撮ってしまわないようご注意ください。
コースの途中でこのような洞穴(?)もあります。ウルルはアナング族の聖地であるとともに居住地でもあり、このような場所に住んでいたそうです。
アナング族が見た夕焼け。
真っ赤に燃えるウルル。
すっかり暗くなったので、宿に戻ることにします。
非常無線
登山口には非常時に使える無線もありました。今ではスマホもありますが、もしものために場所を覚えておいても良いと思います。
ハエ対策ネットが必須
ここもハエが多かったです。立ち止まってジッとしていたら、あっという間にハエが集まってきます。かなりウザいので、ネットは必須です。100均の安物でも良いので、できるだけ持って行くようにしてください。
さて、今回はここまで。次回からは縦断4日目です。朝一で再度、国立公園に入園して、カタ・ジュタを目指しました。あまり知られていませんが、ウルル並みにインパクト大でした。
ニフェーデービタン!
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