ハイサイ、こんにちは。
先日、諸用でうるま市の海の文化資料館に行ってきました。昔からよく行っている資料館なんですが、無料だし展示も見応えあるのでオススメです。
博物館情報
館 名 | うるま市立 海の文化資料館 |
開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 毎週月曜日(月曜が祝日の場合、その翌日) 祝日(6月23日も含む)の翌日(祝日は開館) 年末年始(12月29日~1月3日) |
入館料 | 無料 |
公式サイト | https://umibun.ti-da.net |
訪問日 | 2018年11月 |
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ロケーションが最高
なんと海のド真ん中にある資料館で、「海の駅あやはし館」という道の駅の建物内にあります。ウチナーンチュだったら「海中道路の途中にある」と言ったほうがわかりやすいかな。
海のド真ん中にある資料館というのは全国的に見ても珍しいんじゃないでしょうか。訪れた日はあいにくの曇天でしたが、晴れの日は最高です。
晴れている時の写真(去年8月)。晴れていると本当に気持ちいいです。左側に少しだけあやはし館が写っています。
駐車場はあやはし館の目の前にもあるのですが、いつも買い物客やマリンスポーツをしている人でいっぱいしていて停めれないので、少し離れた駐車場に停めることをオススメします。
この船の形をした建物が海の駅あやはし館です。こちらの2階に資料館が入っています。
「あやはし」とは、「美しい橋」という意味で、琉球の古謡集『おもろさうし』に出てくる「あやごはし」から採られています。漢字で書くと「綾御橋」かな?
首里の守礼門や中山門には「綾門(アイジョー)」という美称がありますが、同じような感じでしょう。
あやはし館の正面から入ります。
入って右手側に階段とエレベーターがあるので、こちらから2階へ上がります。
2階なので階段のほうが早いです。
AM9:00からPM5:00まで開いています。(入館はPM4:00まで)
階段を上がって、右手のほうに曲がると…
資料館の入口があります。入館無料です。気兼ねなく入りましょう。
無料で自由に入れるのですが、入口に受付名簿があるのでぜひ記入しましょう。こういうのが館の実績になっていきます。
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館内の注目展示
資料室に入ると「深海先生」が迎えてくれます。”海の秘密を知らせに深海からきた先生で、スタッフが帰った後に海の研究をしている”そうです。まだ11月ですがクリスマス仕様です笑
ちなみに隣はマーラン船(馬艦船=琉球で最も普及したジャンク船)の舵です。
館内には多数のサバニが展示されています。
復元されたマーラン船
館内の注目展示が、2014年に越来造船によって建造されたマーラン船「希進丸」です。帆の力だけで走るマーラン船の復元は戦後、初めてになるそうです。目玉が可愛い!
通常は展示室内でおとなしくしていますが、なんと展示室のガラス扉を開けて外(海)に出すことができるようになっています。展示室がまるでドックのよう。巨大な船である”あやはし館”の船首部分が開いて、中から船が出てくるって、なんかSF映画にありそうですね。
欲を言えば帆を張った状態で展示できれば良いですけどね。天井の高さ的に無理なので、仕方ないですが…。
かつては沖縄近海を多くのマーラン船が走っていましたが、陸上交通が発達したため1960年頃を最後に姿を消しました。
右の写真は希進丸が帆走している時の写真です。いつかは乗ってみたい!
マーラン船を建造した越来造船に関する展示もあります。代々継承されてきた精巧な技術でマーラン船を作れるのは、もうここだけです。三代目はうるま市指定無形文化財保持者で、若い四代目も頑張っているし、陰ながら応援しています。
また、どこで聞いたか失念してしまいましたが、「船大工なら10を3で割れる」みたいな話があって、船大工かっこいいなと思いました笑
【越来造船公式ブログ】
HYゆかりの隆福丸
地元出身のHYの曲名にもなっている隆福丸(復元)です。
隆福丸はもともと与勝半島と離島を結ぶ定期船で、橋ができたことでその役目を終えました。実際の船は残念ながら2012年に老朽化のため解体されてしまったそうです。展示されているのは復元された船です。
前方のみの復元となっており、中の構造がよく分かるようになっています。
アットホームな展示
「深海先生」などもそうですが、展示室内は手作り感満載です。都市部の大きな博物館は入館料が高かったり、行列ができたり、少し敷居の高い感じもするかもしれませんが、ここにはそんなものはありません(いい意味で)。
しかも入館無料なので、海に来るついでとか、気軽に来れる資料館じゃないかなと思います。
「何かを学んで帰らないといけない」と気張らず、まるで学校帰りに遊びにくるような、そんな雰囲気です。
展示室の窓のところには操舵室を模した小部屋が。靴を脱げば中に入れるので、ぜひ船長気分を味わってください。窓から宮城島が見えます。
船の展示のほかに、い草に関する展示もあります。うるま市照間がビーグ(い草)で有名ですね。ちなみにパネルは手書きです。確か実習生の作成だったかな。
月替わり館内スタンプ
凝ってるな〜と思ったのが、こちら。よくある記念スタンプかと思いきや月替りで違うスタンプになるんです!
しかも、手作りなんです!クオリティも高い!今月(11月)は水平器のスタンプでした。
ちなみに、資料館リーフレットのデザインも秀逸です。マーラン船の帆を模したロゴマークなんですが、ちょっとばかり70年代(もっと言えば海洋博)の雰囲気を醸し出しているデザインです。
月替り館内すたんぷを作った理由。「リーフレットをもっと手に取って見て欲しい!」「リーフレットを持って帰りつつ海中道路の海にもっと興味を持って頂ければ一石二鳥ではないか!?」
スタッフの想いが伝わります。しかも、月替わりスタンプ目当てに来館者が増えれば一石三鳥ですね。
歴代のスタンプも展示しています。
サシガネいいなぁ。定期的に過去スタンプ押せるイベントしてほしいです。
おまけ
先ほど紹介した越来造船ですが、実は雑貨部というのがありまして、いい感じの雑貨を作っています。「防腐防虫剤未使用、身体に優しい、ナチュラルな木」を使っていて子どもも安心だし、沖縄の船大工が作るってのも良いですね。子どもができたら積み木とか作って欲しいなぁと思っています。
【越来造船雑貨部サイト】
それでは、今回はこのへんで。
ニフェーデービタン!