ハイサイ、こんにちは。
年末で忙しく更新が滞ってしまいました。すいません。
さて、2018年も残りわずかとなりましたがいかがお過ごしでしょうか。もうすぐ2019年になりますが、来年の楽しみのひとつといえば最大10連休となるゴールデンウィークです。
先日、友人から「GWにベルリンかバルセロナに行きたいけど、現実的な金額でヨーロッパに行ける方法がないか」と相談を受けました。実際に検索してみると、なんと30〜50万の運賃が!パックツアーを見ても、ヨーロッパは40万〜となっていました。10連休なので、すでに運賃が高騰しているようです。
そんな時にオススメなのが、海外発ヨーロッパ行き航空券です。連休中の日本を早めに脱出し、連休(祝日)とは関係ない海外発の航空券をとることで運賃を抑えようという算段です。沖縄からだと台北が近いので、台北発というのが沖縄在住者にオススメの方法になります。
ということで今回は、台北発にするとどれだけ安くなるのか検証してみました。
なお、海外発券というと一般的には「ソウル発那覇行き」などの往復航空券を購入して、復路でソウル行って往路で帰るという無限ループを指したりしますが、今回のような「台北発ヨーロッパ行き」という方法も海外発券と言えるかなと思っています。
【注意】運賃は2018年12月末に検索した結果です。変動することもありますので、ご了承ください。
比較の条件
航空会社について
今回は、同じ航空会社で沖縄発と台北発でどれくらい運賃が違うかを比較します。台北発とした場合、沖縄から台北までの航空券も必要なので、別で予約することを想定し、その運賃も合算して比較することとします。
また、私は日頃JALマイルを貯めているので、ワンワールドの航空会社としました。今回はヨーロッパ路線で安いと定評のあるカタール航空、最短ルートでヨーロッパで行けるフィンエアーの2社で比較します。なお、JALでも台北発でとれるのですが、連休中で大混雑している東京を経由しなければいけない(=結果、高くなる)ので、今回は除外します。
日程について
2019年のGW10連休(4月27日〜5月6日)で、フルに公休日を使うこととします。追加で休みを取ることは考えず、連休初日の4月27日(土)に沖縄を出発して、最終日の5月6日(月)には帰沖しているという想定です。
初日や最終日は運賃が高くなりますが、高くなるからこそ比較しがいがあるので、この日程にしました。
その他条件
- エコノミーで比較
- 検索して出てきた最安値の運賃を選ぶ
- 同額の場合は所用時間の短い方を選ぶ
- ただし台北での乗り換え時間に無理があるものは次に安い運賃を選ぶ
- 台北では入国してチェックインする必要があるので、乗り換え時間が3時間以上となる便を選ぶ
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まずは那覇→台湾の運賃をLCCで検索
台湾発の旅程を組むには、まず沖縄から台湾への航空券を取らなければいけません。
那覇→台北間はJALと提携しているチャイナエアラインも飛んでいますが、ここは運賃を抑えたいので、LCCのピーチを利用することとします。
早速、ピーチの公式サイトで4月27日(土)の朝の便で那覇を出発、5月6日(月)の夜に帰る便を検索します。
【那覇→台北】
【台北→那覇】
【合計金額】
最適なのは、往路は27日の8時20分に那覇出発(MM923便)、復路は20時45分に那覇到着(MM926便)となります。
その運賃は往復23,260円。ここから受託手荷物で3,200円(片道)、支払い手数料で540円(片道)などかかるため、最終的には30,000円くらいかかります。LCCとしては割高に感じますがGWなのでこんなもんでしょう。セールがあるともっと安くなるかもしれませんが、ひとまず今回の比較では、台北発ヨーロッパ行きの運賃に30,000円を足した金額で比較したいと思います。
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ベルリン行き カタール航空の場合
それでは実際に運賃を比較してみたいと思います。まずは、カタール航空の公式サイトで沖縄発ベルリン行きを検索してみます。
沖縄発の運賃
【沖縄→ベルリン】
【ベルリン→沖縄】
【合計金額】
JALとカタール航空を乗り継いで、那覇→羽田→ドーハ→ベルリンという旅程が出てきました。
その運賃は諸税込みで360,230円!これは手が出ないです…
台北発の運賃
一方、台北発はどうでしょうか。さきほどと同様にカタール航空の公式サイトで台北発にして検索してみます。
【台北→ベルリン】
【ベルリン→台北】
【合計金額】
台北→バンコク→ドーハ→ベルリンという旅程が出てきました。帰りはバンコクの代わりに香港経由になっています。
諸税込みで41,601TWDなので、日本円に換算するとなんと149,170円!
台北行きの30,000円を足しても18万弱で、沖縄発の36万と比較すると半額ほどになりました!
ただし、運賃が安くなるかわり、台北での乗り継ぎが必要になるので所要時間は長くなってしまいます。さらに、この旅程では発着時間の関係で復路に台北で1泊しないといけませんし、そもそもチェックインのために入国してチェックインカウンターに行かなければなりません。
これをタイムロスと捉えてしまったら避けたい旅程になってしまいますが、発想を変えて、おまけの「無料台北観光」と捉えればお得感が増します。
ベルリン行き フィンエアーの場合
今度はフィンエアーで比較してみます。同様に公式サイトで検索してみます。まずは沖縄発ベルリン行き。
沖縄発の運賃
【沖縄→ベルリン】
【ベルリン→沖縄】
【合計金額】
那覇→伊丹/関空→ヘルシンキ→ベルリンという旅程になっています。伊丹から関空への移動もあるので少し大変です。また、27日は連休初日のためか選択できませんでした。そのため28日発にしています。
そして、その運賃は驚異の720,670円!
一瞬、72,000円?と思ったのですが、まさかの72万。ここまでくると恐ろしいです。この金額で購入する人いるのだろうか…
台北発の運賃
気を取り直して台北発で検索してみましょう。
【台北→ベルリン】
【ベルリン→台北】
【合計金額】
台北→香港→ヘルシンキ→ベルリンという旅程になっています。台北・香港と乗り継ぎますが、伊丹・関空間のような空港間の移動はないので気持ち的には楽です。
気になるお値段ですが、諸税込みで37,659TWD、日本円で135,035円!
ずいぶん安くなりました。台北までの30,000円を足しても16万円です。高騰した72万と比較するのも野暮かもしれませんが、75%ほど安くなりました。
ちなみに沖縄発と台北発で、こんなに運賃が違いますがヘルシンキ/ベルリン区間は往復とも同じ便です。となると、やはり大阪/ヘルシンキ区間など日本発着かどうかで、運賃が変わって来ているようです。
バルセロナ行き カタール航空の場合
つづいて、バルセロナ行きも比較してみましょう。
沖縄発の運賃
【沖縄→バルセロナ】
【バルセロナ→沖縄】
【合計金額】
那覇→羽田→ドーハ→バルセロナという旅程になっています。旅程としてはシンプルです。
そして気になるお値段は357,840円!やはり気軽に出せる金額ではないです…
台北発の運賃
【台北→バルセロナ】
【バルセロナ→台北】
【合計金額】
台北→香港→ドーハ→バルセロナという旅程が出てきました。
気になるお値段は25,480TWD、日本円だとなんと91,364円になります!台北までの30,000円を足しても12万円ほど。那覇発の35万と比較して60%オフくらいの金額になりました。
バルセロナ行き フィンエアーの場合
つづいて、フィンエアーのバルセロナ行きを見てみましょう。
沖縄発の運賃
【沖縄→バルセロナ】
【バルセロナ→沖縄】
【合計金額】
まずは沖縄発の運賃。27日、28日発では検索できなかったので、29日発にしています。
行きは那覇→羽田→ロンドン→バルセロナ、帰りはバルセロナ→マドリッド→成田/羽田→那覇という旅程になっています。フィンエアー予約ですが搭乗便はJAL、ブリティッシュエアウェイズ、イベリア航空となっています。フィンエアーで予約するのにフィンエアーに一度も乗らないというのも寂しいですが…
さて、その運賃は298,010円!さきほどの72万と比較すると安く見えますが、それでも29万はなかなかの出費になります。
台北発の運賃
【台北→バルセロナ】
【バルセロナ→台北】
【合計金額】
台北→香港→ヘルシンキ→バルセロナという旅程になりました。台北/香港区間は行きはエバー航空、帰りは香港航空になっています。
さて、そのお値段は41,362TWD、日本円で148,313円!台湾までの3万を足して17万円となります。先のベルリン行きより割高な感じになりましたが、それでも沖縄発の29万よりだいぶ安くなりました。
まとめ
さて、2019年GWに沖縄からベルリンかバルセロナに行くには、沖縄発と台北発のどちらがお得か検証してみました。
検証したのはカタール航空とフィンエアーの2社。運賃を表にまとめると次のようになります。なお、台北発の運賃には那覇→台北間の30,000円を足しています。
日程
2019年4月27日(土)に沖縄を出発、5月6日(月)に帰沖。
※ただし、一部は27日発で検索できなかったので28、29日発とした。
ベルリン行き
航空会社 | 沖縄発 | 台北発 |
カタール航空 | 360,230円 | 179,170円(50%オフ) |
フィンエアー | 720,670円 | 165,035円(75%オフ) |
バルセロナ行き
航空会社 | 沖縄発 | 台北発 |
カタール航空 | 357,840円 | 121,364円(65%オフ) |
フィンエアー | 298,919円 | 178,313円(40%オフ) |
カタール航空、フィンエアーともに沖縄発から台北発にするだけで、かなり安くなりました。なかには75%オフとなったケースも。
しかし、安くなったとはいえ1人あたり16〜17万円という運賃は、GWという混雑期であることを考えても高く感じます。カタール航空バルセロナ行き12万がまだ許容範囲かな。
とはいえ、今回の検証は連休初日に出発して最終日に帰沖するという、最も高くなるであろう日程で調べています。そのため出発日をずらしたり、ピーチのキャンペーンなどを利用することで、さらに安くすることも可能です。
今回はワンワールド縛りで調べてみましたが、スターアライアンスやスカイチームなど他航空連合に所属する航空会社でも同様に安く抑えることができます。スカイスキャナーで台北発を調べると航空会社はバラバラですが10万を切ったプランも出てきました。
日本発で検索して出てきた運賃に驚かず、海外発で安い運賃を探して気軽にヨーロッパ旅行を楽しんでみてください!
それでは、今回はこのへんで。ニフェーデービタン!