ハイサイ、こんにちは。

オーストラリア大陸縦断も4日目になりました。この日の宿は約730km離れたクーバーペディです。明るいうちに街に到着するべく朝イチで出発したいのですが、その前にどうしても行っておきたかったところが!

それがカタ・ジュタという岩山群です。

 

旅の概要

旅行期間 2018年4月27日〜5月5日(7泊8日)
滞在都市 台北、ダーウィン、キャサリン、アリススプリングス、ユーラーラ、クーバーペディ、ポートオーガスタ、アデレード

 

カタ・ジュタとは

カタ・ジュタはウルル(エアーズロック)と同じ国立公園内にある岩山群です。有名なウルルから直線距離で30kmほど西方に位置しており、車で1時間弱で行くことができます。

「カタ・ジュタ」とは地元・アボリジニの言葉で「たくさんの頭」を意味するそうです。最も高い岩山は、西洋の探検家によって「マウント・オルガ(オルガ山)」と名付けられています。また、カタ・ジュタ全体をそう呼ぶこともあります。

丸みを帯びた岩山が連なる景色は幻想的で、岩山と岩山のあいだを抜けるウォーキングコースを歩くと、違う惑星にでも来たような気分を味わえます。

なお、国立公園へは有料チケットを購入しての入園となります。ウルルと共通のチケットなので、ウルル観光のついでにぜひ行ってみてください。ウルルは有名な観光地ですし圧倒的な迫力を楽しめますが、基本的には外周を歩くだけになります。しかし、カタ・ジュタは岩山と岩山の隙間を歩くことができ、あまり知られていないレアなスポットということもあるので、個人的にはカタ・ジュタのほうがオススメです。

 

公式サイト

 

アクセス


ウルル方面からカタ・ジュタまでは一本道です。4号線(カタ・ジュタロード)でアクセスします。途中で4号線は西に折れていますが、そのまま直進して行くことができます。

 

ウルルと地下で繋がっている

カタ・ジュタはかつて、ウルルのような1つの岩山だったそうですが、侵食によって現状のような岩山群となったそうです。そして、ウルルとカタ・ジュタは地下で繋がっているとのこと!30km離れているのに地下で繋がっているって、スケールの大きさについて行けない…。

 

Wikipediaより引用

Schema Kata Tjuta Uluru.png
CC 表示-継承 3.0, Link

 

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宿を出発

この日は、ユーラーラにあるアウトバック・パイオニア・ロッジに泊まっていました。朝食を済ませ、8時すぎに出発。カタ・ジュタを目指します。

宿泊した宿についてはコチラを参照

ウルル観光の安宿!アウトバック・パイオニア・ロッジに泊まってみた

 

車を走らせていると、朝のウルルがお出迎えです。前日に夕暮れのウルルを見たのですが、朝は表情が全然違います。

 

カタ・ジュタまでの道はクネクネしているので、曲がるたびにウルルの位置が変わり、面白いです。

ちなみに、豪州縦断の本線となるスチュアート・ハイウェイは、宿泊したユーラーラから見て東にあります。そして、今から行こうとしているカタ・ジュタはユーラーラの西にあります。つまり完全なる寄り道です。

しかもその距離50kmほど。往復で100kmの寄り道になります。

さらに追い打ちをかけるのは、この日の宿泊地クーバーペディまで730kmほどあること。つまり、この日は730+100=830km走らなくてはなりません!本当はカタ・ジュタをゆっくり観光する時間なんてないのですが、でも、ここまで来たからどうしても見たい!ということで強引にねじ込みました。少しでも観光の時間を稼ぐため先を急ぎます。(安全運転の範囲で)

 

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遠くにカタ・ジュタが見えてきた

カタ・ジュタは国立公園内にあります。前日のウルル観光で購入したチケット(3日間有効)で料金所を通過できます。そして25kmほど走ると、遠くにカタ・ジュタが見えてきました!

 

近付いてくると丸みを帯びた奇妙な稜線がよく見えるようになってきます。

 

さらに近付くと、巨大さがよくわかります。周りに何も無いのでパッと見ではわからないですが、一番高いマウント・オルガは地表からなんと546mもあるそう!荒野に突如、東京タワーより高い岩山が現れるかと思うとゾクゾクします…

 

近付くにつれ、テンションが上がってきます!ウルルを見たときも感動しましたが、カタ・ジュタも負けていません。

 

3つの観光スポット

カタ・ジュタには以下の観光スポットがあります。

  • ワルパ渓谷(WALPA GORGE)
  • 風の谷(VALLEY OF THE WINDS)
  • サンセットビューイング(SUNSET VIEWING)

それぞれのスポットに駐車場があります。風の谷とワルパ渓谷からウォーキングコースが整備されているので、ここに車を停めてから歩いて行く感じになります。サンセットビューイングは遠くから眺めるだけで、ウォーキングコースはありません。

また、トイレはサンセットビューイングにしかありませんので、ご注意ください。

 

各ウォーキングコース

ウォーキングコースはワルパ渓谷スタートが1つ、風の谷スタートが3つの計4コースがあります。ただし、風の谷スタートの3コースは距離の違いのみなので、実質は2コースになります。

ご自身の体力・経験に合わせてチャレンジしてみてください。

 

コース WALPA GORGE VALLEY OF THE WINDS
Karu Lookout
VALLEY OF THE WINDS
Karingana Lookout
VALLEY OF THE WINDS
一周コース
距離 往復2.6km 2.2km 5.4km 7.4km
目安時間 1時間 1時間 2.5時間 4時間
勾配 短い急な丘 短い急な丘 非常に険しい 非常に険しい
路面 ラフ ラフ とてもラフ とてもラフ
トレッキング経験 未経験者OK 未経験者OK 多少の経験者が推奨 多少の経験者が推奨
段差 時々 時々 多い 多い

 

風の谷(VALLEY OF THE WINDS)に到着

今回は時間がないので、風の谷に行くことにしました。

なお、「風の谷」という名の如く、ジブリ「風の谷のナウシカ」の舞台になった場所では?という噂もあるそうですが、公式で否定されていました。

 

風の谷の場所


駐車場から少し歩いたところです。ほとんど人はいません。

ナウシカの舞台ではなかったとはいえ、SF映画に出てきそうな風景です。まるで違う惑星に来たかのような感覚もします。

 

どういうコースか地図上ではよくわからなかったのですが、どうやら、この谷間を歩けるようです!

 

適当に写真撮っても映画の中の世界みたいです。とりあえず、時間の許す限りウォーキングコースを行ってみることにしました。

 

注意事項など

36℃以上はコース閉鎖

風の谷のウォーキングコースには、2つのルックアウト(絶景エリア)があります。

  • Karu Lookout
  • Karingana Lookout

Karu Lookoutはコースの中間地点にあって、そこを通り過ぎてKaringana Lookoutへ行くのですが予想気温が36℃を超える時は、Karu Lookout以降のコースが閉鎖されます。

看板の表記では分かりづらいですが、その日の予想最高気温が36℃以上になると11時以降、閉鎖です。

逆に、36℃に達しなければ11時以降でも入ることができるようです。(他の旅行記で確認済み)

訪れたのは5月(秋)の10時頃だったのですが、歩いたらちょっと汗ばむかなというくらいの気温でした。夏の暑い時期だと40℃を超えるそうなので、熱中症にならないよう水を持参するようにしましょう。

 

ハエ注意

こちらもウルル同様にハエが多かったです。ネットを必ず持って行くようにしましょう。ひとまずウルルで撮ったハエの写真を小さく貼っておきますね。

 

聖地であることを忘れずに

ウォーキングコースはちゃんと道が設定されています。進入禁止のロープ等があるわけではないですが、そのかわり道の境界線に石が並べられています。

カタ・ジュタもウルル同様に現地のアボリジニにとって聖地です。決められた道以外は立ち入らないようにしましょう。

 

風の谷の絶景

時間が許す限り、ウォーキングコースを進みます。

 

ふと横を見ると、引き込まれそうになる谷が。写真では大きさが伝わらないのが残念!

 

振り返るとこんな全景も!岩山ばっかり見ていましたが、いつの間にか高いところまで登っていたようです。

 

他の観光客とトボトボ歩きます。なんだかNHKのドキュメンタリー番組とかに出てきそうな景色です。

 

時間はもう11時前になっていました。そろそろタイムリミットです。残念ながらKaru Lookoutの手前で引き返すことにしました。

後ろ髪を引かれる思いだったんですが、急遽ねじこんだ予定にしては満喫できたかと思います。

 

サンセットビューイング

風の谷から帰る途中、トイレ休憩も兼ねてサンセットビューイングに立ち寄りました。そこから眺めるカタ・ジュタです。見る位置が変われば、表情も変わりますね。

ちなみに、トイレはポットン的なものでした。決して綺麗ではないですが、この大自然のなかにトイレがあるのはありがたいですね。気になる方はトイレットペーパーや、手拭き用のウェットティッシュなどを持って行ったほうが無難です。

 

さて、カタ・ジュタでは風の谷(しかも途中まで)しか行けませんでしたが、ワルパ渓谷など、見どころはたくさんあります。これはいつか再訪せねば、と思いました。今回はレンタカーで何日もかけて来ましたが、縦断鉄道や飛行機を使えばそこまで時間・労力をかけずに来れますしね。

それでは今回はこのへんで。次回はクーバーペディに到着します。

ニフェーデービタン!

 

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